千葉・東京・埼玉のピアノの調律・修理｜久保調律事務所

この度は、久保調律事務所のホームページをご覧頂き、誠にありがとうございます。おかげ様で調律歴は30年、25,000台以上のピアノを調律して参りました。いわゆる「ベテラン」と呼ばれる域ですが、日々精進することを怠らず、基本に忠実なサービスを心掛けています。

ピアノの状態は様々で、あれこれ試行錯誤しながらも最良の状態にするために、お客様のお宅を何回も伺い、調律・調整・修理を行うこともあります。

そんな中で大切にしているのは、お客様とのコミュニケーションです。皆さまから”ピアノを想う心”を教えて頂き、「なんとかこのピアノをお客様に合ったピアノに」という事を心掛けています。

この話をすると、必ず思い出す先輩がいます。先輩であり、師でもあった人です。

ピアノ調律は特別な測定器で調律の点数をだすことができます。私の調律の方が、先輩よりも点数が高かったのですが、ある日実際ピアノを弾いてみて、その音色に愕然としました。その音色・音程、どれをとっても先輩の調律したピアノの方が素晴らしい演奏を奏でてくれたのです。感性・人格・心の機微……ピアノの音色は、点数だけで決まるものでないと実感する出来事でした。

20数年前のことになりますが、今もあの時の音色を鮮明に覚えています。そして時々考えるのです。もうあの先輩に追いつけているのだろうか、と。「まだまだだな・・」と日々、心技体研鑽です。

私の最高の宝物はピアノをこよなく愛するすべての方々。この宝物こそピアノ調律に携わる者の“居場所”を与えてくださるからです。

ピアノのいろいろな調整・修理など特筆すべき作業を《記録帳》としてのこしてまいりました。140冊/980事例を綴っております。この記録帳こそいかなる形容詞を使い着飾ってもこれに勝るものはない財産であり、調律技術者の“年輪”であります。

さらにこの”年輪”が、皆様との出会いの中で軌跡を輝かしながら、重厚に織り成されていきますように……