ピアノの音色を良く(復元)するハンマー整形

千葉・東京・埼玉のピアノの調律・修理を行っている久保調律事務所です。

先日、グランドピアノのお客様宅にお伺いいたしました。ピアノの音(音色)がつまった感じの音で伸びがなく固いとの事でした。

ハンマー整形でちょっと音色を復元してみました。

①下の写真(左)が長年弾きこまれたハンマーです。先端が弦をたくさん叩き潰れています。

 写真(右)がハンマー整形後、卵型になってハンマーの先端が丸くなりました。

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②下の写真(左)ハンマーの先端が長年、弦を叩きこまれて弦のあとが深くついています。

 写真(右)がハンマー整形後、深く跡がついてしまった弦の跡を浅くしております。

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ハンマー整形はハンマーが長年弾きこまれたハンマーが潰れて弦の跡も深くついてしまうため、音色が詰まったり、固くなってしまったハンマーを削って伸びのある音、ソフトでブリリアントな音色を甦らせてくれます。

皆さんのピアノは如何でしょうか?

「以前(昔より・・・新品の時と比べて)よりうちのピアノは音が・・・)」なんて感じましたら是非、必要なハンマー整形(整音作業)なんですね。

【注】

ハンマー整形(ファイリング)をしたら、こもった音色になってしまったというお話をよくうかがいます。

原因はハンマー整形の技術的な作業の違いにあります。

ご安心ください。