東京、埼玉、千葉のピアノ調律・修理をしております久保調律事務所です。
ここのところ寒さが厳しい毎日がつづきますね・・・
暖房には節約を心がけないとといつもおもいつつ
朝から厳しい寒さについ高い設定で暖房を・・・
そこでちょっと「お部屋の温度、湿度とピアノの音(音の狂い方)の関係に
ついて触れてみたいと思います。
ピアノの音程を安定させて音の狂いを極力最小限にするために・・・
理想の環境は温度20℃+-5℃ 湿度60%+-10℃といわれています。
これはあくまでも理想ですので参考まで。
これから申し上げることはちょっと良い参考にしていただければと思います。
ピアノの置いてあるお部屋の温度が急激に10℃上がるとピアノの音は約30セント
下がってしまいます。
30セントとは例えば「ド」の音から「ド♯」の半音が100セントです。
ですから温度が急激に10℃あがると約半音の3割下がってしまいます。
また、乾燥するとピッチは下がり湿度が上がるとピッチは上がります。
ここまでお話しして・・・ちょっとややこしくなっちゃいましたね。
では、お話ししました事をもう少し簡単に・・・
ピアノを良い状態にするため皆さんに出来ることを提案したいと思います。
①冬は暖房を夏は冷房を入れる際、希望設定温度を急激に設定しないで30分から40分
かけて行う。
これは緩やかな温度変化であれば音の上がり下がりも緩やかになるということです。
②お値段のお求めやすい湿度計で充分ですのでお部屋に置いて湿度がありすぎたら
除湿(除湿器や乾燥剤が多くつかわれますね)です。関東地域ほとんどのお宅では湿度は
35%から45%前後が多いですから実はあまり湿度は気にされなくてもよいお宅を
多くみかけます。雨の日などは湿度70%以上を越してしまう場合がありますが、その時だけの
症状ですからあまり気にかけることはないと思います。
むしろ乾燥ぎみのお宅を多く拝見します。
乾燥ぎみなようでしたら、加湿器や濡れタオルでお部屋の中をブンブン振り回してみるのも
安上がりです。これは結構効果あります。
以上のこと・・・少しでも興味おもちいただけましたら・・・
皆様の大切なピアノがいつも良い音でありますように・・・