中古ピアノの安心なご購入の仕方

この十数年、中古のピアノを購入される方が多く見受けられます。

新品のピアノであっても輸入ピアノ、国産ピアノともに製造作業内容の雑さや

使用しているコストをおさえた質のおもわしくない部品を使用しているため

納品時から鍵盤の動きが固かったり重たかったり、ひどい場合は鍵盤が下がったままで

上がってこなかったり・・・

新品ピアノはピアノ線が落ち着くまで音が狂いやすいのですが一年から一年半くらいで落ち着いて

安定しますが、何年たっても音が狂いやすかったり・・・

ある総合楽器店では卸値の安い輸入ピアノが利益が大きいため、たとえ品質のに問題ありきでも

「どのメーカーのピアノも差別なくよいもの」と商品に対する商業的概念を全面に表現している。

国内産ピアノは比較的品質がよく安心性がありますね。

代表的にはヤマハのピアノはやはり細部までいきとどいた製造技術で安心です。

他にも良い国産メーカーは多々あり、逆におもわしくない国産、輸入ピアノメーカーに

ついては、ここで申し上げるのは控えることにします。

 

本題の中古ピアノの購入について少し考察したいと思います。

中古ピアノは使用頻度・どのような使われ方だったか・置かれていた環境

メンテナンスなどでかなり『良し悪し』が決まってきます。

さまざまな環境により、同年代(製造年月日が同時期)、同機種であっても、

幾歳月を経て楽器価値の差は歴然と出てしまうのが実情です。

もっとも製造年月日が極端に古い場合には限度がありますので、あまりお勧めできません。

“掘り出し物”のピアノとは?

いくつか条件があります。

  • 環境の良いお部屋、そして空調も良好なお部屋などに置かれていた。
  • 数年~数十年弾いていないが、毎年調律師さんがメンテナンスに来ていた。

要するに、「メンテナンスをしっかりとされている」ピアノのことです。

メンテナンスはあまり行っていなかったが、「かなり大がかりな再生作業」を施して蘇ったピアノはどうなのか。

結論から申し上げますと、あまりお勧めはできません。

もちろん、再生作業自体には大変な労力と時間がかかりますし、その技術も素晴らしいものです。

ですから、性能的な観点でお勧めしないわけではありません。

長年苦痛を強いられてきたピアノと良好な状態で保管されていたピアノ。同じ値段・同じ型番であれば、どちらを選ぶのか。そういう事です。

中古ピアノならではの魅力

例えば中古の車を購入する時、車に詳しい方は必ず整備手帳見て、

事故車でないか・あちこち直してないか・走行距離・ワンオーナーかどうか、などを確認します。

それまでそのピアノが歩んできた歴史をしっかりと確認し、数多の中古ピアノの中から、

”掘り出し物”のピアノを選りすぐります。

優れているものに付加価値という工夫を施すことを「リニューアル」といいます。

楽器店でよくみかけるのは、ピアノ買い取り専門業者からFAXで製造番号と品番(メーカーと機種)の一覧を見て

今、人気のあるピアノや売れ筋のよいピアノを実物の状態を確認せずに電話のみで注文しております。

そこには、お客様が願って望んでご予算の合った良質のピアノをとの思いは・・・・と感じてしまいます。